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急性リンパ性白血病 (ALL)
Acute ‘Lymphoblastic’leukemias(ALL)の形態学的特徴(FAB.1976)
(1)L1:①小細胞性、②クロマチンは均一性、③核形は規則性、④核小体はみられないかみられても小型・不明瞭、⑤N/C比は高い(細胞質少量)、⑥細胞...
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Acute ‘Lymphoblastic’leukemias(ALL)の形態学的特徴(FAB.1976)
(1)L1:①小細胞性、②クロマチンは均一性、③核形は規則性、④核小体はみられないかみられても小型・不明瞭、⑤N/C比は高い(細胞質少量)、⑥細胞質の好塩基性は弱~中等度、⑦空胞は時々有するなど。小児に多く予後が良い。
(2)L2:①大細胞性、②クロマチンは不均一性、③核形は不規則性、④核小体は1コ以上で大きいものもある、⑤N/C比は低い、⑥細胞質の好塩基性は種々時に強度、⑦空胞は種々など。成人に多く予後は良くない。
(3)L3:①大細胞性、②クロマチンは均一性、③核形は円形か楕円形、④核小体は1コ以上、⑤N/C比は低い(細胞質豊富)、⑥細胞質の好塩基性は強度、⑦空胞が目立つなど。Burkitt型でB細胞性。
ALLのスコアリングシステム(FAB.1981)
 芽球をN/C比、核小体の有無、核形の状況、細胞の大きさをもとに各基準からスコアリングしてスコアを求めL1かL2に判定するシステムである。
(1)N/C高(80%以上)の芽球が75%以上を占める場合;+1
(2)N/C低(80%以下)の芽球が25%以上を占める場合;-1
(3)核小体(0~1)を有する芽球が75%以上を占める場合;+1
(4)核小体(1個以上)を有する芽球が25%以上を占める場合;-1
(5)核形不整(25%以上)を有する芽球が25%以上の場合;-1
(6)大型芽球が50%以上の場合;-1
 [判定] 0~+1(L1)、-1~-4(L2)
 *以下のものは算定せず該当の項目を0とする。
 ①これらの基準の中間型ないし不明瞭なもの
 ②75%以上の芽球で核膜が不規則性なもの
 ③大小不同の有無に関わらず大型芽球が50%以下のもの
 
(たたむ)