■ご利用に際して

本サイトは、厚生労働省がん研究助成金総合研究事業および、厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業にて構築され、2014年3月にその事業を終了しております。現在サイトに掲載されている内容は当時の登録状況のまま公開しているため、必ずしも最新の医療に沿う内容ではない場合がございます。ご注意ください。

ご不明点がありましたら九州がんセンターまでお問い合わせください。

JapaneseEnglish
成熟B細胞性腫瘍
 成熟B細胞性腫瘍の大半は、正常B細胞の分化段階のなかnaive B細胞から形質細胞までの分化段階の成熟B細胞が単クローン性に増殖することより起こる。B細胞性リンパ性白血病(B-cell Prolymphocytic leukemia)は...
(続きを読む)
 成熟B細胞性腫瘍の大半は、正常B細胞の分化段階のなかnaive B細胞から形質細胞までの分化段階の成熟B細胞が単クローン性に増殖することより起こる。B細胞性リンパ性白血病(B-cell Prolymphocytic leukemia)は、中型で、核形不整の核や明瞭な核小体を有する前リンパ球(prolymphocyte:PL)が、末梢血、骨髄、脾臓などに浸潤する疾患である。形態の診断基準として、末梢血のリンパ球のうち前リンパ球が55%を超えることが条件とされる。
表現型はCD19,CD20,CD22,FMC7などが陽性で、表面免疫グロブリンはIgM+IgDが発現する。CLLと異なる点は、CD20,CD22,表面免疫グロブリンの発現が強度である。約20%にt(11;14)の核型異常を認める。
 臨床像は、全身倦怠感、発熱、体重減少、脾腫による圧迫症状などを主訴とすることが多く、2/3以上の例で巨大脾腫(孤立性脾腫)を認める。
白血球は10万/μl以上になることが多く、貧血、血小板減少もしばしば認めることがある。
(たたむ)