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B細胞性腫瘍
B細胞腫瘍(B-Cell Neoplasms)は以下の3疾患に分かれる。(1)前駆B細胞腫瘍(Precursor B-cell neoplasms),(2)成熟B細胞腫瘍(Mature B-cell neoplasms),(3)悪性化の可能性をもつB細胞増殖(B-cell prolif...
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B細胞腫瘍(B-Cell Neoplasms)は以下の3疾患に分かれる。(1)前駆B細胞腫瘍(Precursor B-cell neoplasms),(2)成熟B細胞腫瘍(Mature B-cell neoplasms),(3)悪性化の可能性をもつB細胞増殖(B-cell proliferations of uncertain malignant potential)。前駆B細胞腫瘍は、①リンパ芽球性白血病と②リンパ芽球型リンパ腫が含まれるが、共にB細胞系にコミットした未熟なリンパ芽球の腫瘍である。前者の腫瘍細胞は末梢血や骨髄に出現することが多く、後者はリンパ節もしくはリンパ節外に腫瑠を形成することが多い。腫瑠性病変があり、骨髄での腫瘍細胞の浸潤が25%以下の場合はリンパ腫の名称が使用されることが多い。
成熟B細胞腫瘍は、①慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫,②B細胞前リンパ球性白血病,③リンパ形質細胞リンパ腫/マクログロブリン血症,④脾辺縁帯リンパ腫,⑤ヘアリー細胞白血病,⑥形質細胞腫瘍,⑦節外性粘膜関連リンパ組織型辺縁帯B細胞リンパ腫,⑧節性辺縁帯B細胞リンパ腫,⑨ろ胞性リンパ腫,⑩マントル細胞リンパ腫,⑪び慢性B大細胞型リンパ腫,⑫縦隔(胸腺)発生B細胞リンパ腫,⑬血管内大B細胞リンパ腫,⑭原発性胸水リンパ腫,⑮バーキットリンパ腫,⑯リンパ腫様顆粒細胞腫などである。
[文献:Jaffe E.S.et al;WHO Classification of Tumours.2001、森茂郎 監修:新WHO分類による白血病・リンパ系腫瘍の病態学.2004]
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