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 本例は、1年前、右乳房全摘出時、間質内を線状に浸潤する腫瘍細胞がみられ細胞内小腺腔(ICL)を認めた。癌胞巣の細胞密度が低く、細胞採取量が乏しく、小型細胞が多くみられたことより乳癌(狭義の硬癌)と診断さ...
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 本例は、1年前、右乳房全摘出時、間質内を線状に浸潤する腫瘍細胞がみられ細胞内小腺腔(ICL)を認めた。癌胞巣の細胞密度が低く、細胞採取量が乏しく、小型細胞が多くみられたことより乳癌(狭義の硬癌)と診断された。
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■症例詳細データ
性別
年齢 40-44
取得年代 2000-2004
主訴 未詳。
既往歴 1年前に右乳房全摘出。
現病歴 未詳。
検査所見 WBC 9,500/μl (St3, Seg73, Ly16, Mo7, Eo1%)、
RBC 333万/μl、Hb 10.9g/dl、Ht 35.1%、PLT 10万/μl
MCV 92.5fl、MCH 32.5pg、MCHC 35.3%、NCC 6.5万/μl
末梢血所見 特に異常所見はなし。
骨髄所見 低形成像にて異型細胞に線状の配列や相互圧排像の配列を呈し、集塊状というよりまばらにみえる。N/C比はやや高く、クロマチンは顆粒状であった。
細胞化学所見 未詳。
形態診断 異型細胞のN/C比はやや高く、クロマチンは顆粒状、線状の配列や相互圧排像の配列を呈したことより腫瘍細胞を考えた。
免疫学的所見 未詳。
分子生物学的所見 未詳。
リンパ節所見 【原発巣組織.HE所見:1年前】
原発巣の組織像で骨髄転移1年前の右乳房全摘出時ものである。間質内を線状に浸潤する腫瘍細胞をみとめた。細胞内小腺腔(ICL)を認めた。
癌胞巣の細胞密度が低く、細胞採取量も乏しく、小型細胞が多くみられた。
臨床診断 1年前、右乳房全摘出時、間質内を線状に浸潤する腫瘍細胞がみられ細胞内小腺腔(ICL)を認めた。癌胞巣の細胞密度が低く、細胞採取量が乏しく、小型細胞が多くみられたことより乳癌(狭義の硬癌)と診断された。
*腺癌の骨髄転移:原発;乳癌(狭義の硬癌)