全登録症例数:225 
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[ 九州がんセンター ]
 
[ 国立がんセンター ]
 
 
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 本例は、Common ALLの診断後、high risk protocolにて治療が開始された。約1年後、AML-M5bへ移行したものでlineage switchと診断された。 
 
   
 
■症例詳細データ 
    		
		| 性別 | 
					女
						
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		| 年齢 | 
					10-14
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		| 取得年代 | 
					2000-2004
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		| 主訴 | 
					発熱、歯肉腫脹。
						
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		| 既往歴 | 
					【初診.1年前】 
Common ALL(骨髄にてPO陰性の芽球が92%)の診断。
						
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		| 現病歴 | 
					発熱、歯肉腫脹が認められ、近医にて血液検査が行われ単球増加を指摘され、精査のため当科を紹介入院となる。
						
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		| 検査所見 | 
					【当科入院時】 
WBC 52,600/μl (Mo.68%:35,760/μl)
						
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		| 末梢血所見 | 
					【当科入院時】 
白血球増加(52,600/μl)にて単球系の増加(35,760/μl)がみられた。
						
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		| 骨髄所見 | 
					【当科入院時】 
単球系細胞はNEC中の89%、そのうち単芽球は全単球の34%にみられ、単球系の分化段階がうかがえた。
						
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		| 細胞化学所見 | 
					【当科入院時】 
単球系細胞はEST二重染色でα-NB染色陽性の単球系が優位であった。
						
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		| 形態診断 | 
					【当科入院時】 
末梢血の単球数が5,000/μl以上、骨髄における単球系細胞が80%以上、そして単芽球が全単球の80%以下より分化傾向の単球性白血病を考えた。 
初発がALLの診断より、治療による二次性白血病(AML-M5b)を疑った。
						
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		| 免疫学的所見 | 
					【初診時】 
CD10・CD19・CD13・CD34・HLA-DR(+) 
【当科入院時】 
CD9・CD11b・CD13・CD14・CD33・CD38・HLA-DR(+)
						
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		| 分子生物学的所見 | 
					【初診時】 
46,XX      
MLL(not done)  
【当科入院時】 
46,XX,t(9;11)(p22;q23)   
MLL(FISH,サザンブロットで陽性)
						
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		| リンパ節所見 | 
					未施行。
						
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		| 臨床診断 | 
					Common ALLの診断後、high risk protocolにて治療が開始された。                           
約1年後、AML-M5bへ移行したものでlineage switchと診断された。
						
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