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本例は、末梢血、骨髄における特徴的な核形不整を有する異常リンパ球はB細胞であり、リンパ節における腫瘍細胞は免疫染色でcyclinD1が陽性であったことよりマントル細胞リンパ腫と診断された。
尚、染色体では... (続きを読む)
本例は、末梢血、骨髄における特徴的な核形不整を有する異常リンパ球はB細胞であり、リンパ節における腫瘍細胞は免疫染色でcyclinD1が陽性であったことよりマントル細胞リンパ腫と診断された。
尚、染色体ではt(11;14)の核型異常を認めた。 (たたむ)
 
■症例詳細データ
FAB分類 |
> その他
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性別 |
女
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年齢 |
75-79
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取得年代 |
2005-2009
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症例の種類 |
典型例
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主訴 |
全身リンパ節腫脹
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既往歴 |
特になし
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現病歴 |
全身リンパ節腫脹(+)
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検査所見 |
RBC423万/μl、Hb11.0g/dl、Ht35.0%、MCV82.7fl、MCH26.0pg、MCHC31.4%、
PLT18.2万/μl、WBC7000/μl (other 15.0%)
NCC22.9万/μl、TP7.7g/dl、LD242U/l、AST22U/l、ALT12U/l、UA6.0mg/dl
Cre0.62mg/dl、Ca9.5mg/dl、CRP0.5mg/dl
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末梢血所見 |
白血球正常にて異常リンパ球様細胞が15%みられた。それらは大型でN/Cは高く
クロマチンは粗鋼で核形不整が顕著であった。
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骨髄所見 |
正形成像にて異常リンパ球様細胞は26%みられた。それらは大型でN/Cは高く、
核形不整が顕著で、一部には明瞭な核小体や空胞を認めた。
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細胞化学所見 |
異常リンパ球様細胞はPO染色、PAS染色、EST染色に陰性であった。
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形態診断 |
異常リンパ球様細胞は形態的およびPO染色に陰性より異常リンパ球と考え
悪性リンパ腫を疑った。
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免疫学的所見 |
CD5、CD19、CD20、sIgM+IgD (+)
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分子生物学的所見 |
46,XX,t(11;14)(q13;q32) [15/20]
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リンパ節所見 |
鼠径部リンパ節生検にて腫瘍細胞は単一でびまん性に増殖し、小型~中型細胞で
構成され、核形不整は軽度であった。
免疫染色にてcyclin D1が核内に陽性であった。
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臨床診断 |
末梢血、骨髄における特徴的な異常リンパ球はB細胞であり、リンパ節における腫瘍細胞は免疫染色でcyclinD1が陽性であったことよりマントル細胞リンパ腫と診断された。
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