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 本例は大球性貧血を呈し、形態異常はDNA合成障害を示唆するものであり、葉酸の低値より葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血と診断された。原因としてアルコール中毒が葉酸代謝を阻害したものと考えられた。 (続きを読む)
 本例は大球性貧血を呈し、形態異常はDNA合成障害を示唆するものであり、葉酸の低値より葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血と診断された。原因としてアルコール中毒が葉酸代謝を阻害したものと考えられた。 (たたむ)
 
   
 
■症例詳細データ 
    		
		| 性別 | 
					男
						
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		| 年齢 | 
					75-79
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		| 取得年代 | 
					2005-2009
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		| 症例の種類 | 
					典型例
						
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		| 主訴 | 
					労作時の息切れ
						
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		| 既往歴 | 
					アルコール依存症
						
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		| 現病歴 | 
					手の震え(+) 
舌炎・神経症状(-)
						
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		| 検査所見 | 
					WBC 5,800/μl、RBC 163万/μl、Hb 6.6g/dl、Ht 19.4%、MCV 119.3fl、MCH 40.5pg、MCHC 34.0%、PLT 7.8万/μl、Ret. 1.2%、NCC 26.5万/μl(M/E 0.86)、Mgk 37.5/μl 
T-bil 1.4mg/dl、D-bil 0.3mg/dl、LD 2,200/μl、Direct Coombs(-) 
VB12 1,600pg/ml、Folic acid 1.8ng/ml、anti-intrinsic factor antibody(-)、anti-parietal cell antibody(-)
						
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		| 末梢血所見 | 
					大球性貧血(MCV119.3fl)のもと大型赤血球や過分葉好中球(40%)みられた。
						
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		| 骨髄所見 | 
					正形成像の骨髄にて赤芽球が優位(M/E:0.86)でDNA合成障害による成熟乖離を思わせる巨赤芽球様変化がみられた。また成熟乖離は顆粒球にもみられ、巨大桿状核球や巨大後骨髄球としてみられた。芽球は3%以下で正常域であった。
						
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		| 細胞化学所見 | 
					赤芽球に対してPAS染色に陰性、Fe染色にて鉄芽球は認めるものの環状鉄芽球はみられなかった。
						
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		| 形態診断 | 
					大球性貧血のもと巨赤芽球様変化や過分葉核好中球、巨大桿状核球の形態異常はDNA合成障害を思わせるものから巨赤芽球性本血を疑った。生化学的検査において、葉酸が低値(1.8ng/ml)より葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血を考えた。
						
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		| 免疫学的所見 | 
					ND
						
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		| 分子生物学的所見 | 
					46,XX [20]
						
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		| リンパ節所見 | 
					ND
						
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		| 臨床診断 | 
					大球性貧血を呈し、形態異常はDNA合成障害を示唆するものであり、葉酸の低値より葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血と診断された。原因としてアルコール中毒が葉酸代謝を阻害したものと考えられた。
						
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