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本例は基礎疾患として胃癌(BorrmannⅣ型のムチン産生型)があり、胃癌細胞の骨髄転移である。胃癌細胞は豊富な細胞質には粘液産生がうかがえ、PAS染色が強陽性であることよりムチン産生の腺癌がうかがえる。末...
(続きを読む) 本例は基礎疾患として胃癌(BorrmannⅣ型のムチン産生型)があり、胃癌細胞の骨髄転移である。胃癌細胞は豊富な細胞質には粘液産生がうかがえ、PAS染色が強陽性であることよりムチン産生の腺癌がうかがえる。末梢血の赤血球には破砕赤血球(ヘルメット状、トライアングル状、Burr cell)がみられることより、血栓性血小板減少性紫斑病(Thrombotic thrombocytopenic purpura:TTP)、溶血性尿毒症症候群(Hemolytic uremic syndrome:HUS)、血管内凝固症候群(DIC)によるものが考えられる。そのなかで出血傾向として血小板減少や凝固異常を認めることよりDICの方が考えられ、著明な血管内溶血の所見としての破砕赤血球の出現、網赤血球の増加は胃癌の播種性転移による細血管障害性溶血性貧血(Microangiopathic hemolytic anemia:MHA)を考えた。 MHAは種々の疾患を基礎として発症するが癌の広汎な転移を基礎として発症することが多く、なかでもムチン産生癌に合併することが多いとされる。 (たたむ) ![]() ![]() ![]() ■症例詳細データ
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