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 本例は、骨髄で増加する異常リンパ球様細胞は剖検の病理学的所見が重視され、T細胞性リンパ腫を包括した悪性組織球症と診断された。本例は入院後2週間で永眠された。
 【病理学的所見】
 Malignat histiocytosi... (続きを読む)
 本例は、骨髄で増加する異常リンパ球様細胞は剖検の病理学的所見が重視され、T細胞性リンパ腫を包括した悪性組織球症と診断された。本例は入院後2週間で永眠された。
 【病理学的所見】
 Malignat histiocytosis including T cell lymphoma with mononuclear lymphocytic reaction. (たたむ)
 
   
 
■症例詳細データ 
    		
		| 性別 | 
					男
						
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		| 年齢 | 
					70-74
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		| 取得年代 | 
					1995-1999
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		| 主訴 | 
					発熱、汎血球減少症
						
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		| 既往歴 | 
					特になし
						
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		| 現病歴 | 
					発熱(42℃)、肝脾腫(肝臓6cm、脾臓4cm)
						
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		| 検査所見 | 
					WBC2,900/μl、RBC310万/μl、Hb 11.8g/dl、Ht28.6%、MCV92.2fl、MCH38.0pg、MCHC41.2%、PLT5.6万/μl、 
BM-NCC8.0万/μl、LDH 1,220U/l、 
Ferritin 1,650ng/ml、AST275U/l、CRP7.0mg/dl
						
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		| 末梢血所見 | 
					白血球減少(2,900/μl)のもと、異常リンパ球様細胞が3%、単球様細胞が25%みられた。単球様細胞は大型で核分葉傾向が強く、一部に貪食を示すものがみられた。異常リンパ球はクロマチンが増量し核小体もみられた。
						
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		| 骨髄所見 | 
					低形成像にて約20~30μmの大型細胞が20%みられ、単核から二核の多様性の核形とクロマチンの増量や核小体がみられた。好塩基性の細胞質は多数の空胞や舌状の突起を有し、一見未熟な組織球や異常リンパ球様細胞をうかがわせるものであった。
						
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		| 細胞化学所見 | 
					大型の異常リンパ球様細胞はPO染色、PAS染色に陰性でブチレートEST染色に弱陽性を示した。
						
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		| 形態診断 | 
					大型で空胞を有する異常リンパ球様細胞は周囲に未熟な組織球が存在したことで悪性組織球症や悪性リンパ腫を疑った。
						
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		| 免疫学的所見 | 
					CD68・lysozyme・UCHL-1・Ki-MIP(+)、L-26・EMA(-)
						
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		| 分子生物学的所見 | 
					N.D
						
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		| リンパ節所見 | 
					【剖検所見】 
病理学的診断ではMalignant histiocytosis including T cell lymphoma with mononuclear lymphocytic reaction
						
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		| 臨床診断 | 
					骨髄で増加する異常リンパ球様細胞は剖検の病理学的所見が重視され、T細胞性リンパ腫を包括した悪性組織球症と診断された。本例は入院後2週間で永眠された。
						
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