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末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)、非特定(NOS)
従来より、T-CLLはこのようにTCRを有し、TCRはα/β型とγ/δ型が存在するが、前者はCD4陽性T細胞とCD8陽性細胞に分けられる。CD4陽性T細胞由来のものは、Tリンパ腫、Lennertリンパ腫、AILD、T-CLL、T-PLL、菌状息肉...
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従来より、T-CLLはこのようにTCRを有し、TCRはα/β型とγ/δ型が存在するが、前者はCD4陽性T細胞とCD8陽性細胞に分けられる。CD4陽性T細胞由来のものは、Tリンパ腫、Lennertリンパ腫、AILD、T-CLL、T-PLL、菌状息肉症、SSなどがあり、CD8陽性T細胞にはTリンパ腫、LGLL、AILD/IBL様Tリンパ腫などがある。
T-CLLはCD2+、CD3+、CD4+、CD8-/+、TCRα 鎖or β鎖の再構成を示す。反応性リンパ球増加症と異なり、T-CLLでは原因不明のTリンパ球増加(5,000/μl以上)が3ケ月以上持続する。白血球は20,000/μl(好中球減少)を超えることは稀である。N-C比は低く、核は円形~類円形、クロマチンは凝集状で、まれに核小体を有する。細胞質は細かいものからやや太めのアズール顆粒を有したり、また無顆粒もある。ACPやβ-GLに凝集状の陽性を示す。
WHO.2008では、T/NK細胞腫瘍は臨床病理学的特徴、あるいは想定する細胞起源によって特異的な定義が行われている。しかし、他の細分類のいずれにも相当しない一群の末梢性T細胞性リンパ腫が残り、それはnot otherwise specified (NOS)としてここに分類される。
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