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巨赤芽球性貧血
 葉酸の1日の必要量は50μgであるが、摂取量がこの1/10以下になると約4ケ月で葉酸が欠乏しDNA合成が障害される。葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血(megaloblastic anemia:MA)の起因として、①葉酸の需要が増大する妊...
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 葉酸の1日の必要量は50μgであるが、摂取量がこの1/10以下になると約4ケ月で葉酸が欠乏しDNA合成が障害される。葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血(megaloblastic anemia:MA)の起因として、①葉酸の需要が増大する妊娠、成長期、悪性腫瘍、溶血性貧血など、②アルコール中毒患者による摂取不足、肝貯蔵の障害、尿中排泄増大などがある。代謝拮抗剤のメトトレキサートが起因する場合があり、dihydrofolate(DHF)レダクターゼを阻害する結果、葉酸の利用障害が起こり、巨赤芽球性貧血を起こすといわれている。治療方針として、葉酸50〜100μg/日が経口的に投与される。メトトレキサートによる場合は投与中止とロイコボリンが投与される。日本の飲酒人口は約6000万人といわれ、このうちアルコール依存症の患者は約230万人といわれている。飲酒者の26人に1人がアルコール依存症という計算になる。
(たたむ)
DATA
画像数 6
性別
年齢 75-79
症例の種類 典型例