■ご利用に際して

本サイトは、厚生労働省がん研究助成金総合研究事業および、厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業にて構築され、2014年3月にその事業を終了しております。現在サイトに掲載されている内容は当時の登録状況のまま公開しているため、必ずしも最新の医療に沿う内容ではない場合がございます。ご注意ください。

ご不明点がありましたら九州がんセンターまでお問い合わせください。

JapaneseEnglish
溶血性尿毒症症候群
 腸管出血性大腸菌(enterohemorrhagic E coli:EHEC)から産生されるベロ毒素は、腎臓を始めとする毛細血管内皮細胞を障害し溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome:HUS)を合併する。小児期では、EHECで...
(続きを読む)
 腸管出血性大腸菌(enterohemorrhagic E coli:EHEC)から産生されるベロ毒素は、腎臓を始めとする毛細血管内皮細胞を障害し溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome:HUS)を合併する。小児期では、EHECであるO-157感染症に引き続き発症することが多い。ベロ毒素により腸管粘膜上皮細胞が破壊され下痢が起こり、また腸管血管内皮細胞を障害し、腸管粘膜のびらんと腸管出血を起こし、出血性大腸炎を発症する。さらに腎臓の糸球体血管内皮細胞が障害され、微小血栓形成が起き、血栓性微小血管症のため、溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全の三徴としたHUSが起こる。治療方針として、高血圧療法に対して血漿交換療法、腎不全に対して人工透析が必要となる場合がある。
(たたむ)
DATA
画像数 5
性別
年齢 00-04
症例の種類 典型例