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 本例は、原発巣が充実腺管癌領域であり、組織学的に間質内を線状配列や充実腺管癌が硬性浸潤を呈したことより、乳腺原発の腺癌(硬癌)と診断された症例である。
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 本例は、原発巣が充実腺管癌領域であり、組織学的に間質内を線状配列や充実腺管癌が硬性浸潤を呈したことより、乳腺原発の腺癌(硬癌)と診断された症例である。
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■症例詳細データ
性別
年齢 70-74
取得年代 2000-2004
主訴 未詳。
既往歴 未詳。
現病歴 未詳。
検査所見 WBC 2,800/μl (St9, Seg55, Ly26, Mo9, Ba1%)、
RBC 333万/μl、Hb 10.9g/dl、Ht 30.9%、PLT 8.2万/μl
MCV 92.8fl、MCH 32.7pg、MCHC 35.3%、NCC 1.2万/μl
末梢血所見 特に異常所見はなし。
骨髄所見 骨髄はdry tapで異型細胞は散在性の傾向をもつものの、個々の細胞の連なりは縦ならびの配列を呈した。また細胞集団は、隣り合う細胞の接着面で相互圧搾像の確認ができた。全体像からは上皮性結合を有するものであった。
形態像の一部には細胞質内小腺腔(ICL)を認めたため腺癌を疑い、原発巣は乳腺を推定した。
細胞化学所見 未詳。
形態診断 骨髄にて細胞質内小腺腔(ICL)形成と細胞の配列状態より腺癌を疑った。
免疫学的所見 未詳。
分子生物学的所見 未詳。
リンパ節所見 【原発巣HE所見】
原発巣では、充実腺管癌領域があり、間質内に索状~線状配列をとる浸潤性胞巣がみられる。間質内に浸潤するこれらの細胞は側面からの力を受け、縦並びの核、相互圧排像を呈し、充実腺管癌が硬性浸潤を起こすものであった。
臨床診断 原発巣は、充実腺管癌領域があり、組織学的に間質内を線状配列や充実腺管癌が硬性浸潤を呈したことより、乳腺原発の腺癌(硬癌)と診断された。
乳癌(硬癌)の骨髄転移」:乳腺原発