本サイトは、厚生労働省がん研究助成金総合研究事業および、厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業にて構築され、2014年3月にその事業を終了しております。現在サイトに掲載されている内容は当時の登録状況のまま公開しているため、必ずしも最新の医療に沿う内容ではない場合がございます。ご注意ください。
ご不明点がありましたら九州がんセンターまでお問い合わせください。
|
遺伝性非ポリポーシス(HNPCC) 家族性大腸ポリポーシスとは別に、消化管ポリポーシスを伴わないで、遺伝性、家族集簇性に認められる大腸癌があります。このことは長い間、臨床医の間では次第に認識され、cancer family syndrome と呼ばれてきました。この大腸癌に対しては、最近、世界的な関心が高まり、Amsterdamで開かれた国際会議において本症の名称として、hereditary nonpolyposis colorectal cancer (HNPCC)と呼称することが望ましく、“cancer family syndrome”と呼ぶことは、不適当であるとみなされるようになっております。HNPCCは、常染色体性の優性遺伝を示し、一般の大腸癌に比して、 1.大腸癌の発症年齢が若い 2.40歳以下の患者が多い 3.大腸多発癌の率が高い 4.大腸以外の他の臓器との重複癌の率も高い 5.右側結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸)の癌率が高い という特徴を示します。 |
▲先頭へ | |