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本例は著増する芽球はPO、SBB染色が3%以上陽性からAML-M1が考えられた。しかし、表現型所見では骨髄系とリンパ系の混在を示唆するものであり、混合性白血病と診断された。本例はPh染色体が証明され、難治性のこ... (続きを読む)
本例は著増する芽球はPO、SBB染色が3%以上陽性からAML-M1が考えられた。しかし、表現型所見では骨髄系とリンパ系の混在を示唆するものであり、混合性白血病と診断された。本例はPh染色体が証明され、難治性のことからMLC(mixed lymphocyte cultuve:リンパ球混合培養反応)陰性の兄から同種骨髄移植を受け、7年を経過したものである。 (たたむ)
 
■症例詳細データ
| FAB分類 |
> その他
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| 性別 |
男
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| 年齢 |
05-09
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| 取得年代 |
2000-2004
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| 主訴 |
発熱、全身倦怠感。
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| 既往歴 |
特になし。
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| 現病歴 |
発熱、全身倦怠感にて近医受診し、白血球増加を指摘され、精査のため当院当科を紹介された。白血球著増(190,000/μl)と芽球を90%認めたため入院となった。
肝腫(7cm)、脾腫(6cm)、中枢神経浸潤(+)。
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| 検査所見 |
WBC 190,000/μl (芽球90%)
RBC 382万/μl、Hb 11.5g/dl、Ht 34.2%、PLT 5.2万/μl
MCV 95.2fl、MCH 30.1pg、MCHC 33.6%、
NCC 82.6万/μl、MgK 0/μl (芽球98%)
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| 末梢血所見 |
白血球著増(190,000/μl)にて芽球が90%みられた。
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| 骨髄所見 |
過形成像にて芽球は90%みられた。芽球は大小不同性で、N/C比が高く、クロマチンは繊細から粗荒であった。アウエル小体は不明であった。
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| 細胞化学所見 |
芽球はPO染色に12%が陽性、SBB染色に22%が陽性であった。PAS染色は陰性であった。
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| 形態診断 |
骨髄に著増する芽球はPO染色、SBB染色に3%以上陽性からAML-M1を考えた。
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| 免疫学的所見 |
CD13・CD33・CD10・CD19・HLA-DR (+)
CD10/CD33 (+)、CD19/CD33 (+)
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| 分子生物学的所見 |
46,XY,t(9;22)(q34;q11.2)[18]
BCR-ABL(+)
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| リンパ節所見 |
未施行。
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| 臨床診断 |
著増する芽球はPO、SBB染色が3%以上陽性からAML-M1が考えられた。しかし、表現型所見では骨髄系とリンパ系の混在を示唆するものであり、混合性白血病と診断された。本例はPh染色体が証明され、難治性のことからMLC(mixed lymphocyte cultuve:リンパ球混合培養反応)陰性の兄から同種骨髄移植を受け、7年を経過したものである。
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