■ご利用に際して

本サイトは、厚生労働省がん研究助成金総合研究事業および、厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業にて構築され、2014年3月にその事業を終了しております。現在サイトに掲載されている内容は当時の登録状況のまま公開しているため、必ずしも最新の医療に沿う内容ではない場合がございます。ご注意ください。

ご不明点がありましたら九州がんセンターまでお問い合わせください。

JapaneseEnglish
T細胞大顆粒リンパ球性白血病
 T-LGL白血病は原因の少ない6ヶ月以上持続する末梢血の顆粒リンパ球(LGL)の増殖症で様々な病態を含んでいる。
LGLは豊富な細胞質に3個以上のアズール顆粒を有するリンパ球で、その多くは赤血球の2倍大(15μm)の...
(続きを読む)
 T-LGL白血病は原因の少ない6ヶ月以上持続する末梢血の顆粒リンパ球(LGL)の増殖症で様々な病態を含んでいる。
LGLは豊富な細胞質に3個以上のアズール顆粒を有するリンパ球で、その多くは赤血球の2倍大(15μm)の大きさであり、大顆粒リンパ球(large granular lymphocyte:LGL)とよばれ、T細胞とNK細胞の2種類がある。
大顆粒リンパ球とは顆粒が大きいのみならず大型リンパ球ともいわれる(Oshimi K.et al.1993)。従って鈴宮らは「慢性単クローン性T細胞性LGL増加症候群」とよんでいる。LGLは正常健常人では、末梢血のリンパ球の約10~15%で、200~400/μl(Rabbani GR.et al.1999)とされるが、T-LGL白血病では2000~20,000/μl(Chan W.et al.WHO.2008)の増加をみる。典型例はCD3,8陽性でTCRαβ陽性の細胞障害性T細胞である(Pandolfi F et al.1990)。
(鈴宮淳司:WHO分類第4版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学.中外医学社.2009)
(たたむ)
DATA
画像数 5
性別
年齢 25-29
症例の種類 典型例