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症例提示(所在地,施設名等): 佐賀県・ 佐賀県立病院好生館 (Dr.下田ら)
症例登録日 2003/02/06
画像数 19
性別 女性
年齢 65-69

X-P
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内視鏡
内視鏡
内視鏡
内視鏡
CT
CT
マクロ
ミクロ
ミクロ
ミクロ
ミクロ
その他
その他
その他
その他

■症例詳細データ
病理学分類炎症性・潰瘍性疾患/静脈硬化性大腸炎
症例の種類非典型例
性別女性
年齢65-69
主訴右下腹部痛。
病歴5〜6ヶ月前より右下腹部痛と頻回の下痢を来たし、近医で注腸造影を受け、当院に紹介された。
既往歴53歳時:子宮筋腫
64歳時:白内障
68歳時:腰椎圧迫骨折
現症軽度の貧血と右下腹部に軽い圧痛あり。
一般検査データHb:10.8g/dl, CRP:1.6と軽度の貧血と炎症反応あり。
腫瘍マーカーは正常範囲。
経過症状が長く続き、内科的治療がないことと、患者の希望で手術を施行。手術後3年以上経過し、貧血や腹痛はなく、内視鏡検査でも再発を示唆する所見は認めていない。
備考Phlebosclerotic Colitis(静脈硬化性大腸炎)は、1993年岩下、八尾らが1つの新しい疾患として提唱した疾患で、腸間膜静脈の硬化に起因した環流障害による慢性の虚血性大腸病変である。症状は腹痛、頻回の下痢、貧血などであるが、一般に慢性の経過をとり、内科的治療で改善は見られない。病変部は本症のようにほとんどが右半結腸、特に盲腸、上行結腸である。
 肉眼上、半月ひだの腫大、消失、腸壁の著しい肥厚を認める。粘膜表面、割面とともに暗紫赤色を呈する。
 成因として、1.門脈圧昴進、2.腸管内圧の上昇、3.慢性低酸素状態などいろいろの説があるが、不明である。



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