
患者や家族のQOLの改善を目指して、自然の風景・風情をとりいれた「癒し・憩いの画像データベース」を公開中です。美しい花や自然の景観にリラックスしてください。
関連サイト
[九州がんセンター]
[国立がんセンター]
|

症例提示(所在地,施設名等): 佐賀県・ 佐賀県立病院好生館 (Dr. 下田ら)
|
 |
症例登録日 |
2003/03/18 |
画像数 |
11 |
性別 |
女性 |
年齢 |
80-84
|
|
■症例詳細データ 病理学分類 | 臓器の形態異常/異形成 | 性別 | 女性 | 年齢 | 80-84 | 主訴 | 下血、貧血。 | 病歴 | 3〜4ヶ月前より月に1度くらい赤色の下痢便があった。最近その回数が増え、貧血、全身倦怠感を訴え来院。 | 既往歴 | 78歳時:脳梗塞で入院加療。 | 現症 | 消化管出血によると思われる高度の貧血あり。収縮期心雑音あり。 | 一般検査データ | RBC: 190万, Hb: 3.9g/dl, Ht: 18.1%, WBC: 3.300, Plt: 20万, HCV-Ab: (+), CRP: (-) | 経過 | 入院直後より輸血を行い、上・下部の内視鏡検査を行ったが、出血源は大腸と判明したものの、初回の大腸内視鏡検査では多量の凝血塊が大腸内に残っており、出血点は不明であった。翌日、上腸間膜動脈造影を行ったところ、右結腸動脈の末梢に、径約10mmのfineな小血管の増生とearly venous drainageを認めた。10日後に2回目の大腸内視鏡検査を行い、丹念に水で結腸内を洗浄し、詳細に粘膜面を観察したところ、右側横行結腸にAngio dysplasiaと思われる粘膜面の毛細血管の集合と微量の出血を確認した。EMRを行い、その後下血は全くなく、退院した。退院後2ヶ月目大腸内視鏡検査では、病変部はきれいな瘢痕となっていた。術後の病理組織診でも結腸のAngio dysplasia と診断された。術後約4年が経過し、症状の再発は見られていない。 |

|