
患者や家族のQOLの改善を目指して、自然の風景・風情をとりいれた「癒し・憩いの画像データベース」を公開中です。美しい花や自然の景観にリラックスしてください。
関連サイト
[九州がんセンター]
[国立がんセンター]
|

症例提示(所在地,施設名等): 東京都・ 国立がんセンター中央病院と九州がんセンターの共同作成
TIC症例
|
 |
症例登録日 |
2000/01/18 |
画像数 |
23 |
性別 |
男性 |
年齢 |
75-79
|
|
■症例詳細データ 性別 | 男性 | 年齢 | 75-79 | 主訴 | 下痢 | 病歴 | 糖尿病のコントロールのため某院に入院した。入院中、下痢が増強したため注腸X線検査、内視鏡検査を受けたところ直腸に異常を指摘され、精査・治療を目的として紹介入院となる。
| 既往歴 | 38歳時より糖尿病にて治療中
| 家族歴 | 特記すべきものなし。
| 現症 | 貧血・黄疸を認めず。腹部平坦で軟、明らかな腫瘤を触知せず。頸部に1-2cm大の硬いリンパ節を2-3個触知するが、10年前より変化なし。直腸診では特に腫瘍を指摘できない。
| 一般検査データ | 末梢血: 異常を認めず。
血液生化学所見: 血糖値195mg/dl 肝機能に異常を認めず。
CEA:240.0ng/ml, CA:19-9235μmg.
尿検査:尿糖(2+).や発赤調、易出血性であった。生検の結果、主病変部からは高分化腺癌が認められた。以上の所見から低位前方切除術が施行された。
| 経過 | 術前注腸X線では、直腸RaからS状結腸にかけて、20cmに渡る全周性の隆起性病変を認めた。表面は細顆粒状から結節状であり、いわゆるvillous tumorの形態を呈した。病変は細顆粒から結節状の隆起が集簇した病変で、表面やや発赤調、易出血性であった。生検の結果、主病変部からは高分化腺癌が認められた。以上の所見から、低位前方切除術が施行された。 |

|