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白血球の著増にて末梢血の芽球はPO染色が陰性、B cellマーカーが陽性であったことより、WHO分類のBリンパ芽球性白血病/リンパ腫と診断された。11q23の染色体異常、MLL遺伝子の再構成が認められた。 (続きを読む)
白血球の著増にて末梢血の芽球はPO染色が陰性、B cellマーカーが陽性であったことより、WHO分類のBリンパ芽球性白血病/リンパ腫と診断された。11q23の染色体異常、MLL遺伝子の再構成が認められた。 (たたむ)
 
■症例詳細データ
性別 |
男
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年齢 |
00-04
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取得年代 |
2005-2009
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症例の種類 |
希少例
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主訴 |
貧血、白血球増加
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既往歴 |
特になし
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現病歴 |
肝・脾腫(+)
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検査所見 |
WBC56.4万/μl、RBC182万/μl、Hb6.4q/dl、Ht19.4%、MCV106.5fl、MCV35.2pg、MCHC33.0%、PLT3.2万/μl、PT60% (INR1.30)、APTT34.6sec、Fbg92mg/dl、FDP3μg/ml、D-dimer 1.7μg/ml、TP6.0g/dl、T-bil 1.7mg/dl、AST186U/l、ALT85U/l、ALP2,463U/l、LD1,654U/l、BUN9mg/dl、Cre0.6mg/dl、CRP0.2mg/dl、Na148mEq/l、
K4.5mEq/l、Cl 104mEq/l、IgG680mg/dl、IgA42mg/dl、IgM52mg/dl
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末梢血所見 |
白血球著増(56.4万/μl)のもと芽球は96%みられた。それらは全般に大型でN-C比は低く明瞭な核小体がみられた。また、アズール顆粒やアウエル小体は認めなかった。
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骨髄所見 |
N.D
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細胞化学所見 |
末梢血の芽球はPO染色、PAS染色、EST染色に陰性であった。
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形態診断 |
末梢血の芽球はPO染色が陰性であったことよりALLを考えた。しかし、PO陰性のAMLも考慮することになるが、M7の形態像には合致せず、またEST染色が陰性よりM5aを否定し、MOの方を考えながら表面マーカーの結果を待つことになった。
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免疫学的所見 |
CD19・CD34・HLA-DR (+)、CD33 (dim)
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分子生物学的所見 |
46,XY,del(9)(q21q32),t(11;19)(q23;p13.3) [20]
MLL rearranged
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リンパ節所見 |
N.D
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臨床診断 |
骨髄穿刺は施行していないが、末梢血の芽球にてPO染色が陰性、B cellマーカーが陽性であったことより、WHO分類のBリンパ芽球性白血病/リンパ腫と診断された。染色体として11q23異常、遺伝子ではMLL再構成が認められた。
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