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前駆T細胞性リンパ芽球性白血病(T-ALL)は、通常T細胞性のALLの表現型としてCD1a、2、3、4、5、7、8などがあるが、2、5、7はT細胞成熟の初期マーカーであるが、CD7陽性の場合、pro-T ALLと分類される。これにCD2...
(続きを読む) 前駆T細胞性リンパ芽球性白血病(T-ALL)は、通常T細胞性のALLの表現型としてCD1a、2、3、4、5、7、8などがあるが、2、5、7はT細胞成熟の初期マーカーであるが、CD7陽性の場合、pro-T ALLと分類される。これにCD2、5、8が発現するとpreT ALL、CD1aが発現するとthymic-T ALL、そしてCD3が発現するとmature-T ALLとよばれる。また大部分の症例にHLA-DRが陰性も特徴である。本型の形態学的特徴として、私見ではあるが部分的にみられる核形不整は核縁の一部の不整(お皿の縁が欠けた感じ)が特徴と思われる。 本例は、末梢血、骨髄、リンパ節に増加、増殖するリンパ芽球は免疫学的所見より未熟なTcellの性格を有することから前駆T細胞性リンパ芽球性白血病と診断された。JALSG ALL97プロトコールで治療が開始され、約1ヶ月後地固め療法に入り経過観察中、約5ヶ月後再発した。 (たたむ) ■症例詳細データ
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