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 本例は芽球が末梢血に95%、骨髄で90%を認め、TypeⅠが主流のなか、TypeⅡもみられ、アウエル小体を認めた。それらはPO染色で21%が陽性よりAML-M1と診断された。末梢血の単球数は5000/μlを越えるものであったが、...
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 本例は芽球が末梢血に95%、骨髄で90%を認め、TypeⅠが主流のなか、TypeⅡもみられ、アウエル小体を認めた。それらはPO染色で21%が陽性よりAML-M1と診断された。末梢血の単球数は5000/μlを越えるものであったが、骨髄では単球の増加はみられなかった。
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■症例詳細データ
FAB分類 > 急性骨髄性白血病 (AML) > 成熟を伴わない未分化型のAML (M1)
性別
年齢 20-24
取得年代 2005-2009
主訴 発熱、白血球増加。
既往歴 特になし。
現病歴 2週間前より発熱を繰り返していたが歯肉腫脹を認めたため当科を受診し、白血球増加にて芽球を認めたため当院当科へ入院となった。
歯肉腫脹(+)、肝腫大(+)、リンパ節腫大(+)、DIC(-)。
検査所見 WBC 169,500/μl (芽球95%, Mo5%)
RBC 312万/μl、Hb 10.8g/dl、Ht 31.5%、PLT 9.2万/μl
MCV 100fl、MCH 34.6pg、MCHC 34.2%、
NCC 32.8万/μl、MgK 0/μl (芽球90%)
LD 1,135IU/l
末梢血所見 白血球著像にて芽球は95%、単球は8,475/μlであった。
骨髄所見 過形成像にて芽球は90%で一部にアズール顆粒(TypeⅡ)やアウエル小体を認め、単球は6%であった。
細胞化学所見 芽球はPO染色に21%が陽性で、PAS染色、EST染色に陰性であった。
形態診断 芽球は末梢血に95%、骨髄で90%を認め、それらはPO染色で21%が陽性よりAML-M1を考えた。末梢血の単球数は5000/μlを越えるものであったが、骨髄では単球の増加はみられなかった。
免疫学的所見 CD13・CD33・CD34・HLA-DR (+)
分子生物学的所見 46,XX [20]
リンパ節所見 未詳。
臨床診断 骨髄にて芽球が90%付近とPO染色が3%以上(実際は21%)陽性よりAML-M1と診断された。