■ご利用に際して

本サイトは、厚生労働省がん研究助成金総合研究事業および、厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業にて構築され、2014年3月にその事業を終了しております。現在サイトに掲載されている内容は当時の登録状況のまま公開しているため、必ずしも最新の医療に沿う内容ではない場合がございます。ご注意ください。

ご不明点がありましたら九州がんセンターまでお問い合わせください。

JapaneseEnglish

 白血球の著増にて末梢血の芽球はPO染色が陰性、B cellマーカーが陽性であったことより、WHO分類のBリンパ芽球性白血病/リンパ腫と診断された。11q23の染色体異常、MLL遺伝子の再構成が認められた。
(続きを読む)
 白血球の著増にて末梢血の芽球はPO染色が陰性、B cellマーカーが陽性であったことより、WHO分類のBリンパ芽球性白血病/リンパ腫と診断された。11q23の染色体異常、MLL遺伝子の再構成が認められた。
(たたむ)

■症例詳細データ
性別
年齢 00-04
取得年代 2005-2009
症例の種類 希少例
主訴 貧血、白血球増加
既往歴 特になし
現病歴 肝・脾腫(+)
検査所見 WBC56.4万/μl、RBC182万/μl、Hb6.4q/dl、Ht19.4%、MCV106.5fl、MCV35.2pg、MCHC33.0%、PLT3.2万/μl、PT60% (INR1.30)、APTT34.6sec、Fbg92mg/dl、FDP3μg/ml、D-dimer 1.7μg/ml、TP6.0g/dl、T-bil 1.7mg/dl、AST186U/l、ALT85U/l、ALP2,463U/l、LD1,654U/l、BUN9mg/dl、Cre0.6mg/dl、CRP0.2mg/dl、Na148mEq/l、
K4.5mEq/l、Cl 104mEq/l、IgG680mg/dl、IgA42mg/dl、IgM52mg/dl
末梢血所見 白血球著増(56.4万/μl)のもと芽球は96%みられた。それらは全般に大型でN-C比は低く明瞭な核小体がみられた。また、アズール顆粒やアウエル小体は認めなかった。
骨髄所見 N.D
細胞化学所見 末梢血の芽球はPO染色、PAS染色、EST染色に陰性であった。
形態診断 末梢血の芽球はPO染色が陰性であったことよりALLを考えた。しかし、PO陰性のAMLも考慮することになるが、M7の形態像には合致せず、またEST染色が陰性よりM5aを否定し、MOの方を考えながら表面マーカーの結果を待つことになった。
免疫学的所見 CD19・CD34・HLA-DR (+)、CD33 (dim)
分子生物学的所見 46,XY,del(9)(q21q32),t(11;19)(q23;p13.3) [20]
MLL rearranged
リンパ節所見 N.D
臨床診断 骨髄穿刺は施行していないが、末梢血の芽球にてPO染色が陰性、B cellマーカーが陽性であったことより、WHO分類のBリンパ芽球性白血病/リンパ腫と診断された。染色体として11q23異常、遺伝子ではMLL再構成が認められた。