全登録症例数:225 
全登録画像数:1755 
 
関連サイト 
[ 九州がんセンター ]
 
[ 国立がんセンター ]
 
 
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 本例は、低2倍体と高2倍体を認めたが低2倍体が優位であったことより
 ALL-hypodiploidと診断されたものである。 
 
   
 
■症例詳細データ 
	| FAB分類 | 
	
> 急性リンパ性白血病 (ALL)
> L2;大細胞性、不均一性、N/C比低い
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		| 性別 | 
					女
						
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		| 年齢 | 
					60-64
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		| 取得年代 | 
					1995-1999
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		| 現病歴 | 
					発熱、倦怠感あり、血液検査にて血球減少症を指摘され入院となる。
						
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		| 検査所見 | 
					WBC 7,100/μl(芽球2%) 
RBC 309万/μl、Hb 9.3g/dl、Ht 29.6%、 
MCV 95.7fl、MCH 30.0pg、MCHC 31.4%、 
PLT 9.6万/μl、 
LDH 564lU/l、CRP 0.39mg/dl
						
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		| 末梢血所見 | 
					2血球減少と白血球(7,010/μl)の分類にて芽球様細胞は2%みられた。
						
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		| 骨髄所見 | 
					骨髄は過形成で、芽球様細胞は大型で、N/C比は低く、核形不整は弱く、クロマチンは粗網状で、著明な核小体を有するものがある。
						
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		| 細胞化学所見 | 
					芽球はPO染色、PAS染色、EST染色に陰性である。
						
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		| 形態診断 | 
					形態学的ならびにPO染色が陰性より次を疑った。 
①急性リンパ性白血病 
②急性非リンパ性白血病
						
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		| 免疫学的所見 | 
					CD10(66.6%)、CD19(98.3%)、CD34(82.1%)、HLA-DR(95.4%)、CD20(16.4%)
						
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		| 分子生物学的所見 | 
					27,X,+X,+6,+10,21・・16/20 
54,XX,+X,+,X+6,+10,+10,+21・・2/20 
46,XX・・2/20
						
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		| 臨床診断 | 
					芽球はPO染色、PAS染色、EST染色が陰性よりALLと診断された。染色体検査で低2倍体の核型異常が多くみられ、低2倍体性急性リンパ性白血病と診断された。 
化学療法はJALSG-ALL97にて開始された。
						
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