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本例は、低2倍体と高2倍体を認めたが低2倍体が優位であったことより
ALL-hypodiploidと診断されたものである。
 
■症例詳細データ
FAB分類 |
> 急性リンパ性白血病 (ALL)
> L2;大細胞性、不均一性、N/C比低い
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性別 |
女
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年齢 |
60-64
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取得年代 |
1995-1999
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現病歴 |
発熱、倦怠感あり、血液検査にて血球減少症を指摘され入院となる。
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検査所見 |
WBC 7,100/μl(芽球2%)
RBC 309万/μl、Hb 9.3g/dl、Ht 29.6%、
MCV 95.7fl、MCH 30.0pg、MCHC 31.4%、
PLT 9.6万/μl、
LDH 564lU/l、CRP 0.39mg/dl
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末梢血所見 |
2血球減少と白血球(7,010/μl)の分類にて芽球様細胞は2%みられた。
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骨髄所見 |
骨髄は過形成で、芽球様細胞は大型で、N/C比は低く、核形不整は弱く、クロマチンは粗網状で、著明な核小体を有するものがある。
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細胞化学所見 |
芽球はPO染色、PAS染色、EST染色に陰性である。
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形態診断 |
形態学的ならびにPO染色が陰性より次を疑った。
①急性リンパ性白血病
②急性非リンパ性白血病
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免疫学的所見 |
CD10(66.6%)、CD19(98.3%)、CD34(82.1%)、HLA-DR(95.4%)、CD20(16.4%)
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分子生物学的所見 |
27,X,+X,+6,+10,21・・16/20
54,XX,+X,+,X+6,+10,+10,+21・・2/20
46,XX・・2/20
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臨床診断 |
芽球はPO染色、PAS染色、EST染色が陰性よりALLと診断された。染色体検査で低2倍体の核型異常が多くみられ、低2倍体性急性リンパ性白血病と診断された。
化学療法はJALSG-ALL97にて開始された。
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