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症例提示(所在地,施設名等): 福岡県・ - (Dr. 小嶋)
症例登録日 1999/01/01
画像数 10
性別 男性
年齢 20-24

X-P
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内視鏡
内視鏡
内視鏡
内視鏡
エコー
ミクロ

■症例詳細データ
病理学分類炎症性・潰瘍性疾患/病原性大腸炎
性別男性
年齢20-24
主訴発熱、腹痛、下血、嘔吐
病歴以前から便秘気味であったが、急に朝から、持続性で軽度の腹痛が出現した。便秘によるものと考え下剤を服用した。その後、反応便をみとめたが2回とも赤黒い便であった。腹痛が持続し、37度台の発熱が認められたため、翌日受診した。その後も腹痛は持続し、嘔吐を繰り返した。3日後注腸造影を行い、上行結腸に病変を認め、精査のため同日入院となった。発症前の抗生物質服用歴や生魚摂取歴はなかった。
現症体温37.4度、脈拍86/分、栄養状態良好、眼瞼・眼球結膜に貧血、黄疸をみとめず。胸部にかけて異常所見なし。腹部は平坦・軟。上腹部から下腹部にかけて自発痛、圧痛あり。表在リンパ節触知せず。
一般検査データ白血球数増多があり、分類では好中球の増加を認めた。検尿でアセトン体強陽性。血液生化学検査ではLHDがやや高値で、血沈はやや亢進し、CRP陽性であった。
経過安静および補液のみで経過観察した。下血はみられず、腹痛も入院翌日から消失した。入院後4日間は37度台の微熱が続いたが、5日目からは解熱した。入院時に施行した便培養で、大腸菌が検出されたが、その後のO抗原の血清型スクリーニングにより、O28ac:H-であることが判明し、組織侵入性大腸菌(EIEC)による病原大腸菌腸炎と診断した。第11病日には、症状・検査成績とも改善し、発症より10日後に退院した。
備考掲載した画像の一部は「胃と腸」第30巻第1号
(1995年1月)で発表されたものです。



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