
患者や家族のQOLの改善を目指して、自然の風景・風情をとりいれた「癒し・憩いの画像データベース」を公開中です。美しい花や自然の景観にリラックスしてください。
関連サイト
[九州がんセンター]
[国立がんセンター]
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症例提示(所在地,施設名等): 東京都・ 国立がんセンター中央病院と九州がんセンターの共同作成
TIC症例
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症例登録日 |
2000/05/26 |
画像数 |
19 |
性別 |
女性 |
年齢 |
65-69
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■症例詳細データ 病理学分類 | 悪性上皮性腫瘍/腺扁平上皮癌 | 性別 | 女性 | 年齢 | 65-69 | 主訴 | 肛門痛。 | 病歴 | 手術を受ける2カ月前より、便秘と下痢をくり返すようになり、肛門痛も覚えるようになった。そこで近医を受診したところ、痔核と診断された。しかし肛門痛が気になり受診した。直腸指診で肛門部の狭窄が強く、硬い腫瘤を触れたので、悪性腫瘍が強く疑われた。直腸鏡では肛門管癌と診断され、生検の組織診は扁平上皮癌であった。注腸x線検査で、直腸~肛門部以外の部位に異常がないのを確認した。 | 既往歴 | 特記すべきことなし。 | 家族歴 | 特記すべきことなし。 | 現症 | 外見上、著変なし。肝・脾腫なく、表在リンパ節腫大なし。直腸指診で、後壁を中心に硬い腫瘤を触れた。 | 一般検査データ | 特記すべき異常なし。 | 経過 | 直腸切除術が施行され、子宮、膣、仙骨、尾骨の合併切除も行われた。腫瘍は8×7×5cm大で、病理組織学的には扁平上皮癌であった。リンパ節の転移は0/76であったが、1年3カ月後、右鼠径部に硬い腫瘤が出現し、生検で転移が見られたので、右鼠径部リンパ節郭清術が追加された。 | 備考 | 通常の腺癌に比して、大腸の扁平上皮癌は、管外性(壁外性)又は壁内性に発育する傾向がある。この場合、粘膜面の変化は乏しい。 |

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