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関連サイト 
[九州がんセンター]
 
[国立がんセンター]
 
 
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		症例提示(所在地,施設名等):  東京都・ 国立がんセンター中央病院と九州がんセンターの共同作成 
		政策ネットワーク症例 		 
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		 | 症例登録日 | 
		 2001/01/23 | 
		 
		 
		 | 画像数 | 
		 24 | 
		 
		 
		 | 性別 | 
		 女性 | 
		 
		 
		 | 年齢 | 
		 
		 				45-49
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■症例詳細データ | 病理学分類 | 腫瘍様病変/その他 |  | 症例の種類 | 稀な例 |  | 性別 | 女性 |  | 年齢 | 45-49 |  | 主訴 | 下血(多量)、貧血 
 |  | 病歴 | これまで数回にわたり、立ちくらみ、動悸、息切れ等の貧血症状を認めていたが、突然の大量下血を認めたため、緊急入院となった。 
 |  | 既往歴 | 左乳癌手術(42歳時)、高血圧。 
 |  | 家族歴 | 特記すべきものなし。 
 |  | 現症 | 血圧104/64mmHg, 脈拍 120/分。高度の顔色不良あり。眼瞼結膜にも高度の貧血を認める。腹部平坦、軟で腫瘤を触知せず。浮腫を認めず。表在リンパ節触知せず。 
 |  | 一般検査データ | 末梢血 RBC 167万/ml↓ Hb 4.7g/dl↓ Ht 11.4%↓。血液生化学所見: 血糖値127mg/dl。尿検査異常なし。その他、著変なし。 
 |  | 経過 | 入院後、輸血、輸液により貧血症状は回復し下血も消失した。出血源の 確認のため諸検査が行われたが、小腸X線検査にて回腸に12mm大の隆起性 病変を指摘された。胃と大腸には異常を認めず、出血源が強く疑われた。再出血の可能性もあるため、病変部の切除目的で手術が施行された。 
 |  | 備考 | 原因不明の消化管出血が続き、胃と大腸に異常がない時は、積極的に小腸を検査することが重要である。小腸の腫瘤は小さくとも、大出血の可能性が強い。 
 
 小腸のpyogenic granulomaは、ほとんど消化管出血で発症する、極めて稀な病変です。組織学的には血管内皮細胞の腫大をともない、毛細血管の分葉状の増生を特徴とします。動静脈機能不全による流域血管系の逆流にともなう反応性の毛細血管の増生と推定されている、一種の血管腫(良性腫瘍)です。これにさまざまの程度の炎症性浸潤をともない、肉芽様の病変が、二次的な炎症の反応性変化として起こっているものと考えられています。そのため肉芽組織型血管腫とも呼ばれています。 
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