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症例提示(所在地,施設名等): 東京都・ 国立がんセンター中央病院と九州がんセンターの共同作成
TIC症例
症例登録日 2001/02/27
画像数 41
性別 男性
年齢 65-69

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その他
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■症例詳細データ
病理学分類腫瘍様病変/Cronkhite-Canada症候群
性別男性
年齢65-69
主訴下痢、味覚異常。
病歴下痢、爪甲の脱落、味覚異常、皮膚の色素沈着を訴えて来院。諸検査で胃、大腸にポリポーシスを認めた。脱毛はなかった。その後、8kgの体重減少があったが、副腎皮質ホルモンの治療にて軽快した。4年後の精査時に、食道と胃に表在型の癌が発見された。
既往歴40歳より心房細動。
家族歴父と同胞2名の計3名に胃癌。
現症貧血なし、黄疸なし、下腿に色素沈着を伴う皮疹あり。爪甲に段差あり。肝・脾腫なく、表在リンパ節腫大なし。その他、特記すべき異常な他覚所見なし。
一般検査データ貧血(-)、血清蛋白:6.2g/dl、アルブミン:3.8g/dl、腫瘍マーカー、血清電解質に異常値なし。
経過食道と胃切除術がなされ、食道は扁平上皮癌、胃は腺癌であった。その1年後、姉に腫瘍陰影が認められ、転移性腫瘍が疑われた。腫瘍摘出術がなされ、組織学的には肺原発の未分化癌であった。
備考Cronkhite-Canada症候群は、消化管ポリポーシスの1つに入れられている。本症候群ではポリープの組織像は、非腫瘍性である。しかし、約10%には、消化管に癌を合併すると報告されている。



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