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症例提示(所在地,施設名等): 東京都・ 国立がんセンター中央病院と九州がんセンターの共同作成
症例登録日 2000/09/01
画像数 20
性別 女性
年齢 70-74

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内視鏡
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内視鏡
内視鏡
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■症例詳細データ
病理学分類炎症性・潰瘍性疾患/虚血性腸炎
症例の種類稀な例
性別女性
年齢70-74
主訴腹痛と下血
病歴何ら原因・誘因と思われることなく、突然に臍部を中心に強い腹痛があり、翌日大量の比較的新鮮な血便が人工肛門部より流出した。
既往歴5年前に直腸癌のために、腹会陰式直腸切除術を受け、この際、左側腹部に人工肛門造設術が施行された。また10年来、高血圧のため降圧剤を服用していた。
家族歴特記すべきことなし。
現症37.2度の発熱あり。軽い貧血あり。黄疸なし。腹部とくに臍部を中心にして圧痛あり。しかし、腹膜刺激症状なし。肝・脾腫なく、表在リンパ節腫大なし。左側腹部に人工肛門の造設あり。
一般検査データ白血球数:19.600、赤沈:1時間値41mm
経過直ちに内視鏡検査が行われ、横行結腸を中心に管腔の狭小化、浮腫、出血、3本の縦走潰瘍を認め、虚血性大腸炎と診断された。安静と補液を行った結果、3日後には、腹痛、発熱などの臨床症状は消失した。
備考虚血性大腸炎は、便秘などにより、40才以上の中高年に生じる傾向があり、突然の腹痛とそれに続いて生じる血便が特徴的である。この症例のように、人工肛門造設した患者に生じた例は稀である。



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